Tales of Verifier

テストエンジニアが自分の将来に不具合が起こらないことを確かめ合うRPG

自分の価値を生かしきるための『前向き力』

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著者の齋藤孝氏は、「日本人はもったいない」と言う。
力があるにも関わらず、消極的で出せなかったり、緊張して力んで失敗する人が多いからだという。
本書のサブタイトルにあるように「脱力する」ことで前向きになり、われわれの持ってる力を充分に発揮しましょうというのが趣旨。

前向きじゃない状態でエネルギーをためても無駄になる

前向きでない人は、その人の持っているエネルギーを漏らしてしまっている状態。
本の中では「穴の空いた米袋」に例えられている。
穴の空いた米袋にいくら米を入れていっても、結局は穴から漏れてしまう。
栄養ドリンクを飲んだり、ビジネス書を読みふけったりしてエネルギーを蓄えようとするのはいいけども、その前に「穴をふさがないと=前向きにならないと」ムダになっちゃうよ、と。
この例えに凄く納得。
落ち込んでるときに半ばヤケになって読んだビジネス書の中身ほど、心に残ってない気がしてきた・・・反省。

気分を「考え方」と「身体性」でコントロールする

前向きか否かというのは「気分」なので、自分の意志でコントロールできる。

考え方でコントロール

何かトラブルを起こしたときにただ落ち込むのではなく「何がダメだったんだろう」「どうすれば解決できるだろう」と冷静に考えてみるのが大事。
・・・それが出来たらこんな本読まないデスヨネ。
というわけで、自分みたいに考え方でコントロールするの難しいよって人は次を試そう。

身体性でコントロール

身体の状態を変えることによって、気分をコントロールしましょう、ということ。
身近な例で言うと、お酒を飲んだら楽しい気分になるというアレですね。
気分を良くするために常時アルコールを摂取するわけにはいかないので、もっとちゃんと、身体の調子を整える。
例えば水泳やランニングなど、「身体を動かす」のも効果的。
また、「お風呂に入る」のも気分を整える有効な方法。
身体が凝り固まったり、冷えたりすると、人間は前向きになれないものらしい。確かに。

あとは、「なあなあ」で。

どんな変化にも悠然とかまえる「なあなあ」の精神を。『神去なあなあ日常』 - Tales of Verifier
この記事で書いた『神去なあなあ日常』に出てくる「なあなあ」の精神で行こう。
前向きになろうとすると「さあやるぞ!」といきなりアクセルを踏もうとしがち。
それに失敗するとまた躓いちゃうので、まずは「まあいいか」といった気持ちに持っていくところからスタート。
クリープ現象くらいのイメージで。

この本に書いてあるのを「どれでもいいからやってみる」

本の中には48種類のテクニックが書いてあるので、すぐ出来そうなものからとにかくやってみるのが大事。
自分も「44 .人生をはかなむのは、お腹がすいた時に決まっている」を読んで、会社のデスクにカロリーメイトを常備しておくようにした。
そしたら残業するときの気分も少しはマシになった。
そんなレベルの小さいことでもいいので、まずは前向きになる一歩を、試してみましょう。

前向き力: 脱力すれば、うまくいく (ちくま文庫)

前向き力: 脱力すれば、うまくいく (ちくま文庫)