Tales of Verifier

テストエンジニアが自分の将来に不具合が起こらないことを確かめ合うRPG

関係ないところで得た知識のほうが深く残る。そんな知識のフックを蒔きたい。

BRUTUS (ブルータス) 2014年 1/15号 [雑誌]

BRUTUS (ブルータス) 2014年 1/15号 [雑誌]

前に買ったBURUTUSを読み返す。
下北沢のB&Bを運営している、博報堂ケトルの嶋さんが書いている文章が印象に残る。ここだけ角折ってるし。

読書における”無駄”はその本から得た世界の広がり。

嶋さんは、本には一見無駄に思える情報もあるけれども、それはハウツー本で得る情報とはまた違うという。

例えば、『ねじまき島クロニクル』で僕はアイロンの掛け方を知りました。でも『アイロンの上手な掛け方』という本を読んでも、同じ情報に辿り着けるかもしれない。でも、出会い方は違う。勉強しようと思って知った情報と、自分が面白いと思ってマークした情報。物語の中で発見した情報には、自分で発見したという付加価値がある。(P38)

この情報との出会い方、いいなぁと思った。

たとえば、同期や後輩との会話の中で。

そのときどきでやってる仕事と関係ない話をすることもある。
仕事と関係ない話、というと無駄のようにも聞こえるけども、実際にはそういった会話の中から得るものも多い。
学生時代には、ドクターの先輩とのなんでもない会話の中から、面白そうなツールや言語についての知識を得たりしてすごく楽しかった。
それらはまとまった情報として入ってきてはいないものの、自分の頭の中にフックのような形で残っている。別の時間に、別の場所で関連する情報にふれたとき、そのフックがあることによってすくいあげられる情報量が大きく変わってくる。
そうして思うのは、逆に自分がフックをばらまく側になったら素敵だろうなということ。
自分が話をしている中で、最近勉強したこととか、読んで面白かった本の話とか。その瞬間は無駄っぽいけどもあとあと相手の頭の中で芽がでるような話。そんな話のネタいやタネがたっぷり詰まった人になりたいと思う。
ブログ書いてるのも、そんな欲望が水面下にあったからなのかもしれない。